北海道は25日、数年に一度とされる強い寒気が上空に流れ込んだ影響で各地で暴風雪などに見舞われている。正午現在でJRは最大287本が運休。空の便は68便が欠航し、高速道路も主要な道央自動車道で通行止め区間が発生するなど、交通網が大きく乱れている。
JR北海道によると、午前10時50分現在で札幌―新千歳空港間を結ぶ「快速エアポート」の38本をはじめ、特急23本、普通226本が運休中。空の便は午前10時現在で青森や新潟、秋田など東北地方の発着便を中心に68便が欠航している。新千歳空港を管理運営する北海道エアポートによると「欠航は今後も増える見通し」(広報)としている。
ネクスコ東日本北海道支社によると、道内の高速道路は正午時点で道央自動車道で11区間、札樽自動車道で9区間など4路線23区間が通行止め。一般道は道危機対策課の午前9時時点の集計で国道1路線1区間、道道14路線15区間が通行止めとなっている。
北海道教育委員会によると、正午までの集計で公立小中学校227校が臨時休校している。
札幌管区気象台によると、北海道は日本海側の石狩などの地方と日高地方で暴風雪警報と波浪警報が発令中。このほかの地域では大雪注意報などが出ており、吹雪や吹きだまり、大雪による交通障害、暴風、高波への警戒に注意するよう呼び掛けている。
今後の見通しについて担当者は「北海道の天候は26日の昼ごろにかけて徐々に回復する見込み」としている。