3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に内定している楽天・松井裕樹投手(27)が23日、仙台市の楽天モバイルパークで自主トレーニングを公開した。2017年の前回大会以来、2度目の大舞台へ「自分の野球史の中で、また違った経験ができる。勝ちにこだわっていかなきゃいけない」と視線を鋭くした。
今オフは例年より早めの仕上げで準備を進めており、年明けから既に7度ブルペン入り。練習ではWBC使用球を使っており「落ち球とかもいい感じで投げられていた。そんなに問題はないかな」と手応えを示した。
楽天で守護神として昨季32セーブをマークし、3年ぶり2度目の最多セーブを獲得した左腕だが、侍ジャパンでは「勝利のためにどこでも当然やるつもりでいます。イニングまたぎも問題ない」と身を粉にしてチームのために腕を振る覚悟だ。レギュラーシーズンでは通算200セーブまで3セーブに迫っており史上最年少記録の更新はほぼ確実。「(200セーブは)簡単に通過しないといけない数字。優勝しか目指していない」と言葉に力を込めた。
「しっかりと力になって自分の与えられた役割を全うできるように」と松井裕。10年ぶりの日本一、14年ぶりの世界一へ、2つのチームで頂を目指す。(加藤次郎)