〝流浪の番組〟というと「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)の代名詞だが、まさに〝流浪〟といえる番組がある。お笑いコンビ、くりぃむしちゅー(有田哲平、上田晋也)の冠番組「くりぃむナンタラ」(同局)が今年春から深夜枠に移動することになったのだ。
もともとは2004年に始まったくりぃむの初冠番組「くりぃむナントカ」が前身。番組名と放送時間を変えながら、現在に至っている。「ミニスカート陸上」や「芸能界ビンカン選手権」といった異色の企画が人気を支えている。
「深夜2時台だった『にゅーくりぃむ』を21年秋に日曜日のプライム枠に移動させたのが、『くりぃむナンタラ』でした。半年後には同じ時間帯で30分枠から1時間枠に拡大されたのですが、今年の春からは深夜枠に戻ります」とテレビ誌編集者は話す。
「後番組はドラマ枠になります。くりぃむさんの番組はかつて『くりぃむナントカ』がゴールデンに移りましたが、半年で終了しています。特番でなんとか息を吹き返し〝くりぃむシリーズ〟として再び深夜枠で人気を集めたところで、またプライム枠に移り、そしてまた深夜に返り咲きです。くりぃむさんの番組にかぎらず、テレ朝は人気の深夜番組をプライム帯で消費するという悪循環を繰り返しています」とも。