北九州市八幡西区の路上で平成24年、不動産会社社長の男性=当時(72)、故人=を刃物で刺してけがをさせたなどとして、傷害などの罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)系組幹部の竹内信二被告(58)に福岡地裁小倉支部は23日、懲役8年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
渡部五郎裁判長は判決理由で、事前にバイクを用意するなど「計画的に犯行に及んだ。身体の安全に重大な危険を与える悪質なものだ」と指摘。組織の上位者からの指示で実行役を担ったとして「果たした役割は重大」とした。
判決によると、竹内被告は共謀し、24年9月13日午後7時5分ごろ、八幡西区の路上で信号待ちをしていた車の窓ガラスを割り、男性の胸を複数回刺した。23年5月6日未明に福岡県福津市の住宅が発砲された事件では、送迎役を担った。