俳優で歌手、小林旭(84)が23日、東京都内で行われた出演舞台「ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~」の制作発表に共演の藤田弓子(77)、高橋由美子(49)らと出席した。
漫画家、土田世紀さんの漫画「ギラギラ」が原作で、テレビ朝日系では2008年に佐々木蔵之介(54)主演で連続ドラマ化。今回はショーを売りにするホストクラブのきらびやかな世界をミュージカル調で描く。
小林は1956年に俳優デビューし、端正な顔立ちで映画「渡り鳥」シリーズなどが大ヒット。石原裕次郎さん(1987年死去、享年52)と昭和の大スターとして活躍した。一方、歌手では「ダイナマイトが百五十屯」などがヒット。「マイト」の部分だけを取って、マイトガイと呼ばれるようになった。
舞台には〝将軍〟と呼ばれるキャバクラチェーンのオーナー役で出演するが、今回はノーギャラ出演と明かし、「僕の看板を利用してもらえるだけもいい」と説明。自身の演技プランについては「僕はミュージカルとは縁遠く、いまだに何をやるかは把握していない」と正直に話し、「やらんとすることだけは責任をもってやりたい」と強調。劇中では歌唱シーンはなく、抜群の存在感で物語にアクセントを加える。
これまでの芸能生活について「昔は能書きをいえば先輩などにひっぱたかれたので、ただ黙々と仕事をこなしてきた」と回顧。将来の芸能界を担う若手俳優、歌手には「常識常識と教えられて何十年もやってきた僕のような人間には何も言えない。ただ、自分の世界で努力して走ってきたし、若い人たちは自分が持っている個性をひけらかしながら、うぬぼれずに確信をもってやっていけばいいものがどんどん出てくる」とメッセージを送った。「ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~」は2月9~12日に東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで上演。