阪神・岡田彰布監督(65)が22日、今季二塁にコンバートする中野拓夢内野手(26)に、チームのキャンプ期間中は遊撃の守備練習をさせないと明言した。3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表入りが内定しており、大舞台で遊撃を守る可能性もあるが、虎での連携を深めさせる。
二塁しかさせへんよ。岡田監督はキャンプ中の守備練習で、中野は〝二塁オンリー〟にすることを明かした。
「こっち(沖縄)ではショートはやらせへんで。セカンドでやるわけやから、今年は」
2月中旬からWBC日本代表の合宿が始まる。大会では正遊撃手候補の源田(西武)に代打が送られた場合など、遊撃の守備に就く可能性もあるが「そんなん俺、どこ守るか知らんから。シーズンに向けてのキャンプやから。お~ん」。時間は限られている。中野には一日も早く二塁手の動きに慣れさせたい、というのも理由だ。
小幡と木浪で遊撃のポジションを競わせ、中野は不動の二塁。これが岡田構想だが、シーズン中のアクシデントも想定しなければならない。
「まあ(他の選手が試合に)出る機会は増えるよな。中野がいてない部分な」
中野不在の間、二塁には日本ハムからトレードで加入した渡辺や熊谷、板山、植田、昨季54試合に先発出場した糸原らを起用する形となる。他の選手の見極め&レベルアップも目指していく。(三木建次)