ルーマニアに生まれ、ベルギーで活動するテオドラ・アナ・ミハイ監督の長編デビュー作。当初はドキュメンタリーを想定したが、危険すぎるため迫真のクライム・スリラーとなった。ハンディカメラも駆使しながら母親が組織の根城で目にする悲惨な光景など強烈なリアリティーだ。モデルとなった女性は2017年5月10日の〝母の日〟に自宅前で惨殺されている。日本の人気番組「クレイジージャーニー」など〝平和〟に見えるほど過酷な現実がここにある。全国で順次公開中。 (中本裕己)
エンタなう
メキシコの闇社会で誘拐犯に挑んだ母親 ドキュメンタリーを超える緊迫感と強烈なリアリティー 映画「母の聖戦」
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