NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の第77話が23日、放送され、ヒロイン岩倉舞(福原遥)が母、めぐみ(永作博美)を「社長」と呼ぶ姿に視聴者の注目が集まった。
大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、舞がさまざまな人たちと出会い、飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。ドラマはこの日から、第17週「大きな夢に向かって」(第77~81話)が始まり、時代が2013年8月まで進んだ。
実家の工場「IWAKURA」の正式な社員となって4年が経過した舞は営業のエースに成長。舞の父で社長だった浩太(高橋克典)の急死後、存亡の機に追い込まれていた会社は、いまや人手が足りなくなるほど業績が順調で、かつてリストラしたパート従業員を復職させることもできた。舞は、浩太に代わって社長になっためぐみに、父の夢だった航空機産業への参入を提案。めぐみは高い技術力や新しい機械、さらなる増員が必要だと難色を示したが、舞は、大変だからこそIWAKURAのみんなと挑戦したいと熱弁した。
舞が社長としてのめぐみと接する際の言葉が4年前と違って敬語になっており、「お母ちゃん」から「社長」に変化。この成長ぶりに多くの朝ドラファンが反応し、SNSに「人がいない所でも社長に敬語使う」「社長呼びになってる!」「ちゃんとけじめつけてる」「当然なのかもしれないけど良き」「もうすっかり従業員」といったコメントが殺到した。
また、仕事相手に対し、自信満々に自社の製品をアピールするまでになった舞に「声のトーンが低くなって、大人になった」「目つきからもう違うめちゃくちゃ営業できる人になって別人のよう」といった声も。この日のラストで、リスクを恐れて提案をなかなか受け入れられない母に対し、舞は「一歩ずつ登っていったら、いつかは山の頂上にたどりつける」という亡き父の言葉を引用。「お母ちゃん、IWAKURAにとっての山の頂上は、航空機の部品作ることやないの?」と、従業員ではなく娘として話しかけると、めぐみもようやく提案を受け入れた。この臨機応変な言動に「お父ちゃんの話になったら娘に戻る舞ちゃん」「お母ちゃんって言うたの見たらまた逆にほっこりした」とつぶやく視聴者もいた。