『週刊朝日』の5月休刊が発表された。
大正11(1922)年に創刊、昨年は表紙に「創刊100周年!」と大きく打っていたが、部数減(最新の実売部数調査では4万5824部)に耐えきれなかったということだろう。
ぼくは「すぐれた家庭誌」として評価していたが、内容的にはこのところ迷走気味だった。
内館牧子さんの連載コラム「暖簾(のれん)にひじ鉄」が読めなくなるのが残念。
『週刊新潮』(1月26日号)が『新潮』ならではの意地の悪いスクープ。
「『野田聖子前大臣』夫婦で訴訟会見の翌日に『元暴力団夫』がラブホ不倫」
平成30年、野田聖子議員の夫が、かつて指定暴力団会津小鉄会系の組員だったと報じた『週刊文春』と『新潮』を提訴。最終的に最高裁まで上告したが夫側は敗訴。
〈「暴力団員であった過去は最高裁により認められた」(社会部デスク)〉
それを不服として、夫が、今度は、『文春』に情報を流したと〈「国に対して1100万円の損害賠償などを求める訴訟を起こした」(同)〉。
その記者会見に夫婦そろって臨んだ翌日夜に、夫が、六本木のラブホで不倫。動かぬ証拠のグラビアまで突きつけられては、さすがに、グウの音も出まい。
このところ毎週、コロナワクチンへの疑問を報じている『新潮』に刺激されたのか、『文春』(1月26日号)のトップは「コロナ死者6万人とワクチン危険論を徹底検証 ワクチンの噓と真実」。
いかにも遅い。しかも結論として「一人ひとりの冷静な判断が求められている」。
オイオイと言いたくなる。
『ニューズウィーク日本版』(1・24)の大特集は「ウクライナ戦争2023」。
ジョージタウン大学教授のサム・ポトリッキオ氏(同誌コラムニスト)がリポートの中でこう嘆いている。
〈この戦争のとりわけ恐ろしい点の1つは、プーチンが諦めることはないということだ〉
こうなりゃ、プーチンの病死を待つか、暗殺しかないのでは?
(月刊『Hanada』編集長)