岸田文雄首相は22日放送のBSテレ東番組で、4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の交代を明言し、後任の人事案を2月に国会へ提示する見通しを示した。総裁人事に関し「まず人は代わる。人事をしっかり決定した上で、国会に提示する」と強調。後任の国会提示は2月中の見通しかと問われ「国会日程などを考えると、そういうことだと思う」と述べた。
政府と日銀の関係は、構造的な賃上げを伴う経済成長と、物価安定目標の維持での連携といった基本方針は変わらないと指摘。2%の物価上昇目標の早期実現を明記した政府と日銀の共同声明改定について「新しい総裁が決まってからの話だ」と語った。