米メディアは21日、クレイン米大統領首席補佐官が数週間内に辞任すると一斉に報じた。バイデン大統領の側近で、新型コロナウイルス対応など政権の難題を切り盛りしてきた。バイデン氏の機密文書の管理が批判される中での辞任は政権運営に一定の影響を与えそうだ。
後任はウォルシュ労働長官やバイデン氏の地元デラウェア州のマーケル前知事、政権で国内政策を担当するライス元国連大使らの名前が挙がっている。
バイデン氏と対峙する共和党が今年から下院の多数派を握る「ねじれ」状態にあり、専門家からは「クレイン氏の能力に見合った後任を見つけるのは容易でない」との見方が出る。
辞任の時期は2月7日に予定される一般教書演説の後になりそうだ。高官の解任や辞任が相次いだトランプ前政権と異なり、政権発足から2年が過ぎたバイデン政権では主要メンバーがほとんど代わっていない。(共同)