日本維新の会奈良県総支部は21日、任期満了に伴う奈良県知事選(4月9日投開票)に同県生駒市の元市長、山下真氏(54)を擁立する方針を決めた。23日にも党本部に上申する。
山下氏は産経新聞の取材に「改革の成果を出している維新と目指す方向性が共通しており、大阪府など近隣府県と連携し奈良県を変えていきたい」と語った。
山下氏は山梨県出身。朝日新聞記者を経て弁護士に転身した。平成18年の生駒市長選で初当選し、3期目途中で27年の知事選に出馬したが、現職の荒井正吾知事(78)に敗れた。
知事選を巡っては、5選を目指す荒井氏と、新人の元総務省官僚、平木省(しょう)氏(48)が既に立候補を表明。自民党県連は平木氏を推薦する方針を決めたが、県連内には荒井氏を支持する声もあり、保守分裂選挙となる可能性が高まっている。このほか、共産党も独自候補の擁立を検討している。