中国、行動制限なしの春節連休スタート 前年比倍増の延べ21億人が大移動

産経ニュース
春節の大型連休に入り、北京駅で出発を待つ乗客ら=21日(共同)
春節の大型連休に入り、北京駅で出発を待つ乗客ら=21日(共同)

【北京=三塚聖平】中国で21日、春節(旧正月)に合わせた1週間の大型連休が始まった。新型コロナウイルス対策の行動制限がなくなったため、連休前後も含めて前年比で倍増となる延べ約21億人が帰省などで国内を移動することが見込まれている。一方で、海外旅行については中国政府が制限を続けており、春節前後に日本を観光で訪れる中国人は一部にとどまるとみられている。

今年の春節は22日で、連休は27日まで。中国では家族で春節を過ごすことが習慣となっており、春節前後は年間を通じて最も人の動きが活発になる。ここ数年は、感染拡大を徹底的に食い止める「ゼロコロナ」政策に基づく行動制限が強化されていたため、帰省を断念せざるを得ない状況が続いた。

中国政府は昨年12月にゼロコロナ政策を事実上撤回しており、今年は春節前後に移動する人が昨年より増える見込みだ。中国政府は、春節の前後40日間の特別輸送期間に国内旅客数が延べ20億9500万人に上ると予測している。

春節を控えた19日、北京市中心部の北京駅は大きな荷物を持った帰省客らで混雑していた。北京の建築現場で働く吉林省出身の農民工(出稼ぎ労働者)の男性(55)は「コロナ禍のせいで故郷には3年間帰っていなかったので、半年間はとどまるつもりだ。自分は既に感染したので安心だ」と笑顔を見せた。故郷にいる家族は新型コロナにまだ感染していないというが「故郷では、もう新型コロナを風邪と同じように扱っている」と気にしていない様子だった。

中国政府は今月上旬、感染対策として海外からの渡航者に義務付けてきた強制隔離などの措置を撤廃しており、中国メディアが報じた国家移民管理局の推計では、連休中の出入国者は1日平均で延べ60万人に上る見通し。前年比で倍となるが2019年の32・7%にとどまり、中国人の海外への観光旅行の本格的な回復はまだ先になりそうだ。

日本は中国からの渡航者に対する水際対策を強化していることもあり、中国からの訪日客は限定的とみられる。中国メディアによると、行き先はタイなど「入国政策が友好的な目的地が好まれている」という。

北京首都国際空港では19日、日本行きの便には中国人旅行客の姿はあまり目立たなかった。日本に行くという中国人男性は「仕事のためで、観光はせずにすぐに帰ってくる」と忙しそうな様子で話した。

昨年末に「ゼロコロナ」政策が撤回されたことを受け、中国各地では新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がった。

中国政府は正確な感染者数の発表を放棄しているが、北京大は国内の感染者が今月11日までに累計で約9億人になったとの推計をまとめている。中国政府は14日、新型コロナに関連した医療機関での死者数が昨年12月8日から今月12日までに5万9938人に上ったと発表したが、在宅での死亡例を含んでいないため実際の死者数はこれを上回るという見方もある。

中国政府で新型コロナウイルス対策を担う孫春蘭副首相は19日、「最近、全国の感染状況は比較的低い水準にある」と発言。国内の感染状況は最悪期を脱したとの認識を示している。

一方、春節前後に帰省を通じて地方で感染が拡大することが懸念されている。習近平国家主席は春節を前にした18日、各地の病院や鉄道駅、農村などに対し、適切な感染対策をとるようオンラインを通じて指示した。習氏は「農村の医療状況は相対的に手薄で、感染対策の難度は高い」と述べ、帰省者に関する防疫措置を強化するよう求めた。

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