【シアトル(米ワシントン州)20日(日本時間21日)】3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)米国代表のキャプテンを務めるエンゼルスのマイク・トラウト外野手(31)がリモート会見に応じた。代表チームでプレーする思い、チームメートの大谷翔平投手(28)と対戦する可能性があることなどについて語った。主なやり取りは以下の通り。
――3月7日から代表チームの練習が始まるとのことだが、それまではエンゼルスでキャンプを過ごすのか
「その通りだ。まだ正確な代表チームの練習予定をもらっているわけではないが、そういうことになるだろう」
――代表チームでプレーすることとは
「まったく新しい経験だけど、楽しみにしている。なぜなら、前回のWBCはプレーしないことを決断したけど、試合を見ていて、少し後悔したんだ」
――なぜ、後悔した
「雰囲気も良くて、みんな楽しそうだった。自分はいつもフィールドで楽しくプレーすることを心がけているから、あの場にいたいと思った。もちろん勝ったこと(米国が優勝)もあるけど『ああ、プレーしたかったなあ』って。きっと、特別な瞬間になるだろうと」
――プレーした選手からいろいろ聞いたのか
「いや、あまり話していないが、テレビを見ていれば、それ(雰囲気など)は分かるよ」
――チームメートの大谷翔平と対戦する可能性がある
「去年のシーズン中に、彼とはそんな話もした。彼が出場することを知っていたから。彼の投球は毎回見ているけど、やっぱりエグいよ。対戦した打者らも『対戦したくない』と話していた。どうなるか興味深いし、友人との対戦を楽しみたい」
――日本チームの印象は
「日本チームには素晴らしい選手がそろっている。翔平は『僕は、日本ではベストプレーヤーじゃない。もっとすごい選手がいっぱいいる』と脅していたぐらいだ。でも、そんな話、誰が信じると思う? いずれにしても、彼らとの対戦を楽しみにしている」
――あなたが参加を表明してから、多くのオールスターが続いた。誘いの連絡をしたのか
「最初に連絡をしたのは、ブライス(・ハーパー)だった。よく比較もされるし、同じような時期にデビューしたから『一緒にプレーしないか』と声をかけた。だって、実現したら、すごいと思わないか? それからは、いろんな選手と連絡をとった」
――あなたから連絡をして、誘うことが多かったのか
「いや、両方かな。連絡が来る場合もあった」
――前回のWBCで一番覚えているのは
「やはり一番は、マニー・マチャド(ドミニカ共和国)のホームラン性の打球をアダム・ジョーンズが捕ったシーンかな。あの後、『お前もプレーする必要がある』とか、『信じられない時間だった』とか、いろんな連絡があったよ(笑)」