囲碁の第47期棋聖戦七番勝負の第2局が20、21の両日、神奈川県箱根町で行われ、挑戦者の芝野虎丸名人(23)が210手までで、一力遼棋聖(25)に白番中押し勝ちし、対戦成績を1勝1敗とした。第3局は2月3、4両日に長崎県西海市で打たれる。
12、13両日にあった第1局に敗れた芝野九段は、挑戦手合(タイトル戦)に登場するのが今回で11度目。うち8回が黒星スタートだ。特に2日かけて対局する七番勝負は、6回とも開幕局に敗れている。第1局の後、「いつものことと思って、次頑張ります」と敗戦を気にする様子がなかった芝野九段は、タイに追いついたここから初の棋聖獲得を目指す。
先勝した一力棋聖は、16日の「大和ハウス杯 第61期十段戦」(産経新聞社主催)の準決勝で井山裕太三冠(33)に敗れた。昨年から続いていた公式戦の連勝が「14」でストップし、十段戦の挑戦権を獲得できなかった。棋聖初防衛には、残り5局で先に3勝することが必要になる。