「菌・ウイルスを99・99%除去」などとうたった空間除菌用品の広告には根拠がなく景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は20日、製造販売会社の「CLO2 Lab」(兵庫県西宮市)に1089万円の課徴金納付を命じた。
消費者庁によると、課徴金の対象となったのはCLO2社が販売していた置き型の「オキサイダー」シリーズの3商品。2020年7月以降、テレビCMや自社サイトで「菌・ウイルスを99・99%除去」「空間全体に浸透」などと紹介していた。
同庁に提出された根拠とする資料には、密閉されたシャーレ内など日常の生活空間とは異なる状況での効果しか示されていなかった。同庁は令和3年12月に再発防止を命令。その後、売上額から課徴金額を算定するなどして納付を命じた。