河野俊嗣宮崎県知事の新型コロナウイルス感染判明後、動静を掲載している宮崎日日新聞社に対し、県が外出した事実を載せないよう依頼した問題で、知事は20日、自身の処分として、2カ月無給とする考えを県議会全員協議会で表明した。計248万円を返上する条例案を県議会に提出する。
河野氏は処分の理由について「県政の信頼を失墜させた。厳しく罰する必要がある」と述べる一方、「隠(いん)蔽(ぺい)の意図は一切なかった」とした。
河野氏によると、2日の感染確認後、秘書広報課の職員から、宮崎日日新聞社に元日の初詣の行動履歴を削除するよう求めると事前に相談を受けた。河野氏はこの際「仕方ないのかな」などとメールで職員に返答したといい、「(是正せずに)曖昧な回答になったことが全ての発端だ」と改めて釈明した。
県は、一連の問題に関わった秘書広報課の課長、課長補佐、主幹の計3人に対し、6日付で所属部長が口頭で厳重注意したことも明らかにした。