三重県桑名市は20日、国の制度で中学生までとなっている児童手当を、令和5年度から18歳まで独自に拡充すると発表した。所得制限はなく1人月5千円を支給。市によると、子育て支援で18歳までの独自給付を表明した自治体は、兵庫県明石市、東京都に続き全国3例目。
国の児童手当は中学生まで同1万~1万5千円を給付する。一定所得を超えると同5千円の特例給付となり、昨年10月から年収の高い一部世帯は支給対象外となった。桑名市は18歳までの拡充に加え、支給対象外世帯にも同5千円を給付する。
市によると、20日の臨時議会で伊藤徳宇市長が令和5年度当初予算案に盛り込む方針を表明した。6月分から給付予定で、対象者は約5千人を見込む。
これとは別に子供の医療費助成制度を拡大。未就学児まで無料としていた窓口負担を、9月からは18歳までを対象にすると決めた。