斉藤鉄夫国土交通相は20日の記者会見で、高速道路の深夜割引を見直すと発表した。対象時間外の走行分も含めて割引を適用している方式をやめ、時間内の走行分に限定する。割引率は30%で据え置くが、見直しで負担増となるケースに配慮して長距離割引は手厚くする。令和6年度中の実現を目指す。
割引を目的にしたトラックが対象時間になるまで料金所手前で滞留する問題が発生。斉藤氏は「車両の滞留改善やトラック運転手の負担軽減を図りたい」と強調した。
深夜割引は自動料金収受システム(ETC)を搭載した車両に適用。午前0~4時に少しでも走れば、時間外の走行分も割引対象としている。見直し後は時間帯を午後10時~午前5時に拡大する一方、時間内の走行分に限って割り引く。
長距離割引は現行の最大30%から拡充する。400キロ超は40%、600キロ超は45%、800キロ超は50%とする。