栃木県日光市のゴルフ場跡地で昨年1月、切断された遺体が見つかった事件から1年となった19日、栃木県警は被害者特定につなげるため、似顔絵や特徴が載ったチラシを公開した。同日午前には、捜査員ら十数人が市内の道の駅で情報提供を呼びかけた。
事件は昨年1月19日、日光市長畑のゴルフ場跡地で、スーツケースやスポーツバッグの中から、切断された胴体や頭部、両腕などが見つかり発覚。県警は死体遺棄事件として今市署に捜査本部を設置し、1年間で延べ約2万人を動員した。
県警によると、被害者は40~70歳くらいの男性で、血液型はA型。2人分のDNA型が検出されたことから骨髄移植を受けた可能性があり、日本を含む東アジア出身とみられる。
県警にはこれまで21件の情報提供があったが、被害者の特定には結び付かなかった。大森雄生捜査1課長は「捜査を継続して、何としてでも犯人を検挙し、被害者をご遺族のもとへお返ししたい」とコメントした。情報提供は今市署、電話0288(23)0110。