将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将、写真=は18日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第81期順位戦A級7回戦で、後手の豊島将之九段(32)を139手で破った。順位戦の成績を6勝1敗とし、単独首位を維持した。
A級の10人全員が7回戦を終え、6勝は藤井五冠のみ。5勝が3人。残り2局あり、首位を維持すれば、例年4月に開幕する名人戦七番勝負で渡辺明名人(38)=棋王=への挑戦権を得る。
終局後、藤井五冠は「ここまで苦しい将棋もあったが、結果としていいペースで来れているかと思う。首位と言っても僅差なので、あまりトップという意識もない。あまり意識せずに次の対局にも臨めればと思っている」と話した。