北海道電力の子会社「ほくでんサービス」(札幌市)の男性社員が、部下に火の付いたたばこを近づけるパワーハラスメントをし、脅迫罪で略式起訴され、札幌簡裁から罰金10万円の略式命令を受けたことが19日、関係者への取材で分かった。
部下の男性はパワハラを機に体調を崩し、退職した。ほくでんサービスは取材に事実関係を認め「従業員が略式命令を受けたことは誠に遺憾。処分を含め適切に対応する」とコメントした。
関係者によると、社員は令和2年8月、電力自由化に対応する部署の部下に、喫煙所でたばこを手の甲に押し当てるようなしぐさをした。「からかうつもりだった」と説明しているという。部下は、同様の行為が複数回あったとしており、体調を崩し、3年5月に休職。適応障害や抑鬱状態と診断され、4年12月、退職した。
部下は北海道警に刑事告訴。社員は昨年12月に略式起訴され、今年1月6日付で罰金10万円の略式命令を受けた。