米連邦準備制度理事会(FRB)が18日公表した全国12地区連邦準備銀行による景況報告(ベージュブック)は、全体の景況判断に関して「調査先は全体として今後数カ月はほぼ成長しないと予想している」と指摘した。「今年は物価上昇がさらに緩やかになる」との見方を示したとも報告した。
5地区で経済活動が小幅または緩やかに拡大し、6地区は横ばいか小幅に縮小、1地区は大幅に縮小した。今回は1月上旬までの調査で、今月31日に始まる次回連邦公開市場委員会(FOMC)の討議資料になる。金融市場では次回会合で決める政策金利の引き上げ幅が0・25%となり、昨年12月の0・5%から縮小するとの予想が目立つ。
ニューヨーク連銀は「経済活動が縮小し、特に製造業が急激に落ち込んだ」と報告した。(共同)