18日午前6時半ごろ、新潟県柏崎市の椎谷鼻灯台から北西約1・1キロの海上で、新潟海上保安部所属の巡視船「えちご」(前田直喜船長)から「浅瀬に乗り上げた」と同保安部に通報があった。乗組員43人にけがはない。船には浸水があり、周囲に油が流出しているが、沈没や転覆の危険はないという。
同保安部によると、同灯台の光が消えていたことから近づいて確認しようとして、浅瀬に乗り上げたという。「えちご」は総トン数3100トンで、長さ約105メートル、幅約15メートル、深さ約8メートル。
同保安部は、巡視船など3隻を現場に向かわせているほか、海難事故などに対応する機動救難士をヘリコプターから「えちご」船上に降下させ、船底の状況などを調べる予定。
同保安部によると、巡視船は新潟市の新潟港を出港してパトロール中だった。当時、天候は雨で、風速は約11メートル。肉眼で見通すことができる距離は約10キロだったという。
小野雄介同保安部長は「現在、状況や経緯などを確認中で、速やかに事故原因を究明し、再発防止を徹底していく」とのコメントを出した。