滋賀県米原市で昨年7月、高齢女性が車にはねられて死亡する事故があり、酒気を帯びた状態ではねたのに救護しなかったとして、道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の罪に問われ、懲役2年を求刑された藤岡俊介被告(35)に、大津地裁長浜支部(寺田幸平裁判官)は18日、懲役1年10月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
被告は自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いでも逮捕されたが、同罪は嫌疑不十分で不起訴となっていた。
判決などによると、バーテンダーだった被告は昨年7月14日、勤務先のホテルでウイスキーやカクテルを飲んだ後、乗用車を運転して帰宅中の米原市の県道で、横断していた近所の無職、大橋正子さん=当時(80)=をはねたのに救護しなかった。大橋さんは脳挫傷で翌15日未明に死亡した。