IHIと米ゼネラル・エレクトリック(GE)は18日、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアだけを燃料に発電する大型ガスタービンの開発で協力する覚書を締結したと発表した。脱炭素に向けた取り組みで、令和12年までの実用化を見込んでいる。
GE製のLNG(液化天然ガス)用タービンの燃焼装置をアンモニア対応に改良し、燃えにくいアンモニアの燃焼効率を高め、燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)を除去できる仕組みとする。タービンの出力は最大約40万キロワットで、LNG火力発電所での採用を想定しており、開発後はアジアを中心に普及を目指す。
IHIの井手博社長は「燃料アンモニアのバリューチェーン(価値連鎖)を拡充し、カーボンニュートラル社会の早期実現に全力を注ぐ」とコメントした。