3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」を指揮する栗山英樹監督(61)が17日、今オフに米大リーグ、メッツに移籍した千賀滉大投手(29)について「本人と話はしています」と準決勝以降の合流を模索していることを明かした。参戦となれば、過去最多となる6人のメジャーリーガーの参加となり、エンゼルス・大谷翔平投手(28)、パドレス・ダルビッシュ有投手(36)と、夢の投手リレーが実現する可能性もある。
WBCへ挑む侍ジャパン30選手が絞り込まれたが、栗山監督はさらなる一手を考えていた。WBC開催まで残り50日となったこの日、東京都内の東村山税務署でスマートフォンによる確定申告を体験。3大会ぶりの世界一奪還へ、〝ジョーカー〟の存在を明かした。
「千賀と話はもちろんしている。特にメジャーに行った1年目の選手というのは選んではいけないと思っていたところはある。そのベースはあるが、可能性というのは最後まで探るべきだと思っている」
今オフに米大リーグ、メッツへ移籍した千賀が米国を舞台とする準決勝以降に参戦する可能性を現在も探っているという。千賀は2011年に育成ドラフト4位でソフトバンクに入団し、潜在能力が開花。最速164キロの直球と「お化け」と称されるほど鋭く落ちるフォークボールで通算87勝(44敗)をマーク。17年の前回大会に出場し、準決勝の米国戦で救援登板。21年の東京五輪でも救援として、金メダル獲得に貢献した。今オフ、メッツと5年総額7500万ドル(約102億7500万円)の大型契約を結んだ。