CMでもおなじみのイーデザイン損害保険は、東京海上グループで唯一のダイレクト型保険会社だ。東京海上日動火災保険出身の桑原茂雄社長(58)は、保険商品や社内のシステムを抜本的に改革してきた手腕と経験を持つ。イーデザイン損保でも、デジタルテクノロジーを活用した商品で、「事故のない世界」を目指す「共創型」の自動車保険を提案している。
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――自動車保険「&e(アンディー)」の特徴を教えてください
「従来の自動車保険は価格や補償、サービス内容がメインですが、事故のない世界を作るということを保険の機能の一つとして加えたというところでユニークな保険だと思っています」
――具体的には
「契約時、全てのお客さまに3センチ四方のIoTセンサーをお配りしています。センサーを車のダッシュボードに付けていただき、スマートフォンとペアリングすることで、急ブレーキや急加速、急ハンドルなど運転のくせが分かる仕組みです。良い点数が取れるとポイントがたまり、スターバックスのコーヒーやコンビニのスイーツなどと交換できます」
――ドライブレコーダーを付けて運転内容を保険料に反映させる保険会社もありますが
「センサーにしたのは、すでにドライブレコーダーを付けていらっしゃるお客さまも多いという観点です。また、運転中には踏まなきゃいけない急ブレーキもあるのに、それで保険料が高くなったりすることに納得感がないお客さまもいらっしゃるので、プレゼントのほうがいいのではと考えました」
――「共創型自動車保険」をうたっています
「運転データを集めて、この場所は急ブレーキを踏みやすいなど、街作りに生かす取り組みをしています。また、いただいた保険料から自治体のプロジェクトへの寄付も行っています」