自民党の麻生太郎副総裁は15日、福岡県飯塚市で講演した。ロシアの外務次官が岸田文雄政権は軍事化の方向に移行しつつあると反発を示したことを巡り「いいことだ。抑止力が上がったということで、(日本とは)戦えなくなりつつあると言っている」と述べた。戦わずに勝てるのが勝利だとも語った。
ロシアのウクライナ侵攻を巡り「この戦争に勝利者はいない」と指摘。「西に攻めたロシアが東に攻めてこない保証はない。(侵攻が)東に向けて行われた場合、われわれが日本の独立のために戦う決意があるかが問われている」と強調した。
防衛費増額を決めた岸田文雄首相について「安倍晋三元首相が夢にまで見た数字をさっと決定した。頼りないと言われたが、日本は世界の中で地位を高めつつある」と評価した。