米大リーグ、アスレチックスが13日(日本時間14日)に藤浪晋太郎投手(28)の獲得を発表したことを受け、米国のメディアも反応。先発を望む藤浪と球団のニーズが合致したととらえた。
ネットメディアの「SBネーション」は、藤浪との契約を「ローリスク、ハイリターン」と表現した。藤浪の年俸は325万ドル(約4億2000万円)。昨季の年俸総額が約6000万ドル(約78億円)だったアスレチックスにとっては破格の好条件だが、先発として成功すれば格安で、7月にトレードして若手有望選手を獲得するお得意の戦術も可能となる。
もしリリーフに回ることになっても、経験があり、さらに平均96・97マイル(約156キロ)の真っすぐと91・92マイル(約148キロ)の高速スプリットがあることから、セットアッパーとしての起用も視界に入る。いずれにしても、アスレチックスらしい契約といえる。
日本の野球に詳しい「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は同番組で藤浪を「ある時期、ダルビッシュ有や大谷翔平のような衝撃をもたらす投手だとみられていた」と紹介。藤浪が結果を残せば、来季はさらなる好条件の契約を勝ち取ることも可能。今回の契約は、双方にとってメリットがあると言えそうだ。