大阪府八尾市で13日、盗難車とみられる車を運転中にパトカーに衝突するなど暴走して大阪府警八尾署員に発砲されて死亡した男=公務執行妨害容疑で逮捕=の身元について、同署は14日、住居、職業不詳の石橋健太容疑者(41)だと発表した。府警は遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。
府警によると13日午後1時20分ごろ、大阪市平野区加美南の路上で、盗難車として手配中の乗用車を同署のパトカーが発見。逃走したため追跡した。約3分後、八尾市亀井町の交差点で、車がパトカーや周囲の車に繰り返しぶつかってきたため、パトカーに乗っていた同署地域課の男性警部補(47)と男性巡査長(26)が警告した上で運転席に向けて2発ずつ発砲。少なくとも銃弾1発が石橋容疑者の上半身に命中した。
車は信号機の柱にぶつかって大破して停止し、同署は石橋容疑者を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。その後釈放したが、搬送先の病院で死亡した。車は今年に入ってから大阪府外で盗まれたものとみられる。
府警は発砲が適切だったかを含めて詳しい経緯を調べている。