「困窮で死ぬ前に銃撃決意」安倍氏銃撃の被告、犯行5日前から行動日程調べる

産経ニュース
鑑定留置のため奈良西署から移送される山上徹也容疑者=昨年7月25日午前、奈良市(永田直也撮影)
鑑定留置のため奈良西署から移送される山上徹也容疑者=昨年7月25日午前、奈良市(永田直也撮影)

奈良市で昨年7月、参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件で、奈良地検は13日、殺人と銃刀法違反の罪で、山上徹也容疑者(42)を起訴した。母親が入信する旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への恨みから、つながりのある安倍氏を狙ったが、実際に犯行を決意したのは事件5日前とみられ、「(困窮で)死ぬ前に銃撃を決意した」と供述していた。歴代最長政権を担った元首相をターゲットにした未曾有の事件。真相解明の舞台は余罪の捜査を残して法廷に移る。

「個別の事件の中身、証拠関係に触れることになるので、回答は差し控える」

13日午後、山上被告の起訴について説明した奈良地検の山崎英司次席検事は、記者からの質問にほとんど答えなかった。起訴を告げた際の被告の反応も「差し控える」とだけ述べた。

捜査関係者によると、山上被告が銃の製作を始めたのは令和3年春ごろ。火薬の乾燥などに使うため、奈良市内のハイツを契約した。被告は当時、京都府内の工場に派遣社員として勤務しており、月給は約20万円。原材料はホームセンターやインターネット通販で調達し、月に2万円台だったハイツの賃料を含め、銃の製造に収入の大半を費やしていたとみられる。

昨年5月に京都府内の工場を退職。直後に働き始めた大阪府内の会社もすぐに辞め、貯金を切り崩す生活を送っていた。預金の残高は減り続け、消費者金融やカードローンなどで数十万円の負債も抱えていた。

山上被告は当初、旧統一教会トップの韓鶴子(ハンハクチャ)総裁の殺害を画策していた。令和元年10月に総裁が来日した際には「火炎瓶で殺害しようとしたが、近づけずに断念した」と供述。その後、新型コロナウイルスの影響もあって総裁の来日が見通せず、狙いを安倍氏に切り替えたと説明した。

ただ、山上被告は「金がなくなり、(昨年)7月中には死ぬことになると思い、銃撃を決意した」と供述。奈良県警が押収したスマートフォンを解析したところ、事件5日前の昨年7月3日から、参院選の応援で全国各地でマイクを握っていた安倍氏の演説日程を調べ始めていた。

事件前日には、岡山市の演説会にも別の手製銃を隠し持って足を運んだが警備が厳しく断念。岡山から奈良に戻る途中で安倍氏の奈良入りを知り、銃撃を改めて決めたとみられる。

山上被告は法廷でどこまで事件の詳細を語るのか。

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