政府の地震調査委員会は13日、日本周辺の海溝などで予想される大地震の発生確率を更新し、発表した。目安とされる30年以内の確率に変動はなかった。ただし20年以内の数値は、青森県東方沖―岩手県沖北部のマグニチュード(M)7・9程度が「0・7~10%」から「1~20%」となるなど微増した。
想定地震が起きるまで確率が高まり続けるモデルで毎年1月1日に再計算しており、数値は四捨五入されている。
このほかの20年以内の確率は十勝沖(M8~8・6)が「3%」から「4%」、宮城県沖の陸寄り(M7・4前後)が「2~20%」から「4~30%」、南海トラフ(M8~9級)が「50~60%」から「60%程度」となった。
平田直委員長(東京大名誉教授)は「自分事として地震や津波に備えてほしい」としている。