大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、女優の福原遥が空を飛ぶ夢に向かう主人公、岩倉舞役を演じるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(総合など)の第15週「決断の時」の第71話が13日、放送される。
「舞いあがれ!」これまでの流れ
パイロットを目指し、航空学校で厳しい訓練を積み、航空会社「ハカタエアライン」から就職内定を得た舞。リーマンショックの影響で入社が1年延期となるなか、仕事激減で経営難にあえぐ実家のネジ工場、IWAKURAを無給で手伝うことになった。社長で舞の父の浩太(高橋克典)は、人員整理などを行い、立て直しに奔走。苦境のなか、大口受注のチャンスが舞い込んだが、この好機を逃すまいと見切り発車した浩太の判断が仇となり、会社は大量の在庫を抱えてしまった。さらなる窮地に追い込まれた浩太はその後、心筋梗塞で倒れ、病院で急逝した。
葬儀後、舞の兄で投資家の悠人(横山裕)は、母のめぐみ(永作博美)に工場の早期売却を進言。融資を受ける信用金庫の支店長らも、悠人とほぼ同じ意見だった。めぐみは、結論を一旦保留して社長代行に就任したが、状況は厳しさを増すばかり。無理することはないと気遣ってくれたベテラン工員の笠巻久之(古舘寛治)の言葉に押されるように、めぐみは会社をたたむことを決意し、翌朝、全社員に謝り、事業を丸ごと引き受けてくれる会社を探す意向を示した。
その後、家事を手伝ってくれた母の才津祥子(高畑淳子)が五島に帰ることになった。めぐみは、祥子にお礼を言い、漁師だった父が亡くなった時、なぜ船を引き継いだのかを尋ねた。祥子は、ずっと夫と漁に出ていたため船を売る気になれず、また、思い出も詰まっていて、船に乗れば今もまだ2人で働いているような気がするのだと話した。