自宅で銃を製造、保管するなどしたとして、北海道警は11日、武器等製造法違反や銃刀法違反などの疑いで、札幌市白石区の元会社員、諏訪博宣容疑者(29)=火薬類取締法違反の罪で起訴=を追送検した。道警や捜査関係者によると「安倍晋三元首相が銃撃された事件で規制が強化されると思い、急いで材料を買いに行った」という趣旨の供述をしており、詳しい経緯を調べている。
道警は昨年10月30日、法定の除外事由がないのに自宅で黒色火薬を所持したとして逮捕した。警視庁が別の事件で自宅を調べた際、黒色火薬とみられるものが見つかり、道警に連絡していた。
道警によると「材料はインターネットやホームセンターで買った。自殺目的だった」と供述。作っているうちに自己顕示欲や優越感が満たされ楽しくなったなどとも話しているという。
追送検容疑は昨年4~7月ごろ、自宅で銃1丁を製造、同年10月29日に適合する弾丸や火薬などとともに保管したとしている。