動画クリエイター展

格差超え、個別最適な「学び」届ける 佐藤昌宏氏

産経ニュース
「動画を使った学びが出始めている」と語るデジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授
「動画を使った学びが出始めている」と語るデジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授

教育分野のICT(情報通信技術)活用が大きなトレンド転換に来ている-。デジタル技術を活用した教育の改革「EdTech(エドテック)」を提唱する、デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授(55)はこう話す。東京・お台場の日本科学未来館で開催中の「動画クリエイター展」(同館、産経新聞社主催)に合わせ、動画が教育分野にもたらしている変化の現状について聞いた。

EdTechは、英語で「教育」と「技術」を組み合わせた造語で、デジタル技術の劇的な進化を背景に既存の教育や学び方を改革。実際、平成29年から政府の「未来投資戦略」でも言及され、民間と学校の教育の垣根を越えた学習環境づくりに寄与している。

佐藤教授は、21年頃からEdTechの研究や実践に取り組んできた。「推進している理由は、いつでもどこでも誰でも、質の高い教育が享受できるようにするためです。現状、小中高の不登校が30万人に迫り、地域格差の問題もある。教育を届ける仕組みとして、ICTが必要になっている」と説明する。

そのなかで、学習者から自主的に、動画を使った学びが出始めているという。「例えば、自分が勉強している姿を流し続けるYouTubeが人気で、視聴回数が数百万に達している動画もある。これは、自分にプレッシャーをかけながら自身のモチベーションを上げたり、書き込みによる承認効果も得られたりするから。視聴者側にはまねをするミラー効果もある。つまり、モチベーションコントロールにYouTubeが使われている」

それに伴い、ベンチャー企業にも動きが出ている。経済産業省が行う「次代のEdTechイノベーター支援プログラム」に採択されたヘラズィカ(横浜市)はオンライン自習室を運営。小学生がお互い勉強する姿を写し合い、自習室のような集中空間を自宅で再現できるようになっている。

「つまり、人間と動画を使った、リアルとオンラインのハイブリッド型です。このような教育系ベンチャーが地方からも多く登場しており、学び方に変化をもたらしています」

新しい潮流として捉えるなか、課題もある。「危険だから萎縮して使わなくなるケースが教育現場によくある。でもそれはICTを学ぶ機会を奪うことになる。制限するより、利便性を伝え、身につける教育をしていくことが重要。幸せになるための技術や知識がリテラシーであり、危険を回避することだけがリテラシーではない」

既存の「教育」を超え、個別最適な「学び」が手に入れられる時代になったという。「教育の主語は学校や先生だが、技術を手にした子供たちは、一人一人に合ったカリキュラムで主体的に学ぶようになる。動画には、やる気が出ない子供でも、火が付く可能性がある。そうなると学習者が主役になり、教育を超えた学びが手に入るだろう」

(堀口葉子)

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