連合埼玉は10日、「新春のつどい」をさいたま市内で開き、近藤嘉会長は今年の春季労使交渉(春闘)での賃上げの実現と、4月の統一地方選での推薦候補予定者の当選を目指す姿勢を強調した。
近藤会長はあいさつでエネルギー価格上昇や円安に触れ「労働者の実質所得が減るなど大きな影響を与えている」と指摘。「労働者の生活安定のため春闘で昨年以上の賃上げを実現する必要がある」と語った。
統一地方選については、「生活者の立場に立った政治勢力の拡大と地域基盤の強化、政策実現のために極めて重要な戦い」と位置づけ、「全(推薦)候補予定者の当選に向けて全力を尽くす」と力を込めた。
新春のつどいには立憲民主党県連の大島敦代表(衆院埼玉6区)や、無所属で前知事の上田清司氏(参院埼玉選挙区)といった国会議員や大野元裕知事らが出席した。統一地方選の推薦候補予定者約60人も紹介された。
大島氏は記者団の取材に対し、統一地方選に関して「党としては公認、推薦した候補者の全員当選を目指すことが第一だ。(当選に向けては)地に足のついた活動をし続けることに尽きる」と話した。