10日の「110番の日」を前に、歌手で女優の大原櫻子さん(26)が9日、警視庁の一日通信指令本部長に就任し、110番通報の適切な利用を呼び掛けた。
警視庁では、事件や事故といった緊急の場合は110番通報を、それ以外の相談などは警察相談ダイヤル「#9110」の利用を推奨。大原さんも「緊急は110番、緊急でない問い合わせなどは#9110へ」と訴えた。
大原さんは警視庁本部(千代田区)の通信指令センターで、110番の受理、無線指令を模擬体験。特殊詐欺の被害者からの通報には「被害に遭ったときの状況について教えてください」と対応し、息子が深夜まで遊びに出かけているという通報には「そのようなご相談は#9110へご相談を」と伝えた。
警視庁によると昨年の110番の総入電件数は約187万7千件(前年比約24万件増加)。このうち、約2割にあたる約35万5100件(同約7万7600件増加)は「110番通報にかかるか試した」、「テレビが故障し、ワールドカップが見られない」などといった不要不急の通報だった。