侍ジャパンの栗山英樹監督(61)は6日、東京都内で記者会見を行い、WBCに臨む日本代表12人を発表した。全30選手に先駆けて12人を選んだ理由について「ポスターをつくるので、早めに何人か選んでくれと…」と笑いを誘いながら、「形が真ん中からできていって、最終的に決まっていないところもある」と今回の12人を〝核〟とし、残りの選考に取りかかる考えを示した。
その上で「第一義は侍の魂を持っているか。バランスを考えながら、こういう形であれば世界一に近づくと選ばせてもらった」と説明し「体調がいい選手を見極めなければいけなかった」と選手の調整期間を考慮したことも強調。残る18人を今月下旬まで熟考する。
チームは2月17日から宮崎県内で合宿を行い、中国と対戦する3月9日の1次リーグ初戦に備える。栗山監督は、大谷らメジャー組の合流時期について「徹底的に交渉している最中。なるべく最初から行けないのかとお願いしているところ」と明かした。
米メジャー通算350本塁打のトラウト(エンゼルス)が主将を務める米国など一流選手をそろえる他国に対し、日本も引けを取らない。その中で、指揮官は「しっかり守って我慢して、チャンスをものにして勝ち切っていく」と日本の勝利への青写真を描いた。
「野球のうまい全ての人たちが集まる大会。必ずや世界一になって、皆さんに喜んでもらいたい。『彼のおかげで』という選手が必ず出てくる」。3大会ぶりの世界一へ、ドリームチームの骨格が浮かび上がった。(鈴木智紘)