3月に開催される野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む日本代表の12選手が6日、先行発表され、エンゼルスの大谷翔平投手(28)は栗山英樹監督(61)とともに東京都内での記者会見に出席。初出場となるWBCへ向け「優勝だけを目指す」と力強く宣言した。豪華な顔ぶれの「ドリームチーム」で2009年の第2回大会以来の世界一を狙う。
紺と赤を基調としたビジターユニホームをまとった大谷が会見場に登場すると、無数のカメラのフラッシュを浴びた。ユニホームは日本が2006、09年に世界一に輝いた際のリメーク。半袖からのぞかせた筋骨隆々の右腕でマイクを握り、力強い言葉を残した。
「野球を始めてからきょうまで、1位以外は目指したことがない。優勝だけ目指して、勝つことだけを考えていきたい。前回出られず、初めてのWBCなので楽しみにしながら頑張りたい」
3月のWBCに臨む12人が先行発表され、メジャー組は大谷、ダルビッシュ、鈴木の名前が栗山監督から呼ばれた。出場が内定している吉田(レッドソックス)とヌートバー(カージナルス)を含めると、メジャーリーガーは少なくとも過去最多タイの5人。2017年の前回大会は右足首の故障のために不出場だった大谷は初参戦で、過去最強で「ドリームチーム」の呼び声が高い日本の中心となる。