新型コロナウイルス禍が続く中、3度目の新年を迎えた。行動制限がなくなったとはいえ、人混みはまだ怖い。初詣に出かけた以外は、寝正月を決め込んだ。自宅にこもり、契約している動画配信サービスで、トム・クルーズさん主演のアクション映画『ミッション・インポッシブル』シリーズを一気見した
▶その中で、第3作に登場するコードネーム「ラビット・フット」が気になった。直訳すると、ウサギの足。足の争奪を巡る丁々発止のやり取り、だまし合いが第3作の話の筋である。ちなみに、ウサギの足は、英米では幸運を招くお守りの一種として知られる。諸説あるが、多産や繁殖力の強さが関係しているとされる
▶今年の干支(えと)はウサギ。日本には「ウサギを見て犬を放つ」とのことわざがある。手遅れに見えても、対策を講じれば間に合うことの例えとして使われる。混迷の時代。いつ犬を放つのか。組織のリーダーには、タイミングを誤らないでもらいたい。