「ジャパネット杯春の高校バレー 第75回全日本バレーボール高等学校選手権大会」は6日、東京体育館(渋谷区)で男女の3回戦と準々決勝が行われた。東京都代表の男子、駿台学園は3回戦で大村工(長崎)に、準々決勝で東福岡(福岡)に、いずれもストレート勝ちして4強入りを果たした。
準々決勝の相手、東福岡は一昨年の73回大会決勝で敗れた宿敵。ゲームは1点を争うしびれるような緊迫した展開となった。勝負どころの厳しい局面で躍動したのがエースで主将の佐藤とユース日本代表の2年生でミドルブロッカーの秋本。
「とにかく強気を心掛けた」という秋本がブロックで流れを引き寄せ、「東福岡は1年生の時の春高決勝で負けた相手」という佐藤が渾身(こんしん)の強打で粘る東福岡を突き放した。「課題を克服でき、東福岡に借りを返せてよかった」と話した主将。その視界にあと2勝に迫った頂点が入ってきた。(石田征広)
〇駿台学園・梅川大介監督「エースの佐藤とミドルブロッカーの秋本が勝負所でよく決めてくれた。セッターの吉田ら3年生もチームをよく支えてくれた」