皇室の情報発信強化 広報室新設 反論より正しい情報を

産経ニュース
記者会見で皇室の情報発信などに関する質問に回答される秋篠宮さま=令和4年11月25日、東京都港区
記者会見で皇室の情報発信などに関する質問に回答される秋篠宮さま=令和4年11月25日、東京都港区

皇室の情報発信の在り方について、宮内庁は令和5年度予算案に広報強化や新たな発信を担う「広報室」の新設を盛り込み、4月から検討を本格化させる。契機となったのは皇室に対するバッシングだが、宮内庁は逐一反論するよりも、皇室のご活動を知ってもらうことで誤解や臆測によるバッシング抑止につなげようと、発信強化に着手する考えだ。

「基準を作って何かそれに対して意見を言うということはですね、なかなか難しいなと思っております」。秋篠宮さまは昨年11月の記者会見で、皇室に対する誤った報道などへの反論について、こう述べられた。前年の記者会見で反論の「基準作り」に言及したが、自身で試しに記事中の誤りをチェックするなどして「難しい」と考えられたという。

情報発信に関する議論は秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さん(31)の結婚に関連してバッシングが続いたことから始まり、当初は「誤った報道にどう対処するか」が主題だった。だが、宮内庁が過去の報道や対応を検証するなどしたものの「世の中にあふれる情報全てに反論するのは現実的ではない」(宮内庁幹部)ことが分かってきた。

「基準作り」が難航する一方、宮内庁は発信の強化に向けて動き出した。秋篠宮さまも昨年の記者会見で、「正確な情報」の所在を明らかにし、「タイムリーに出していく」必要性に言及された。

昨年8月、宮内庁は5年度概算要求で、交流サイト(SNS)の活用を含めた発信方法の検討を担う職員の増員を要求。12月に閣議決定された予算案に「広報室」を新設し、室長とスタッフ計4人の増員を盛り込んだ。

平成11年に開設したホームページ(HP)改修に向けた準備にも着手。ある幹部は「見た目が古く、どこに何の情報があるか分かりにくい。ご活動やご様子が伝わりやすいものにできれば」と話す。既に海外王室のHPを参照したり、職員から意見募集したりしているという。

一方、現場ではHPを使った新たな工夫も。秋篠宮ご一家の側近部局では昨年2月以降、秋篠宮ご夫妻が伊勢神宮などを参拝されることについての見解や、ご夫妻の長男、悠仁さまの高校ご進学の経緯などについて説明する文書をHPで公開している。

HPには天皇陛下や皇族方の式典でのお言葉、記者会見でのご発言などを随時掲載しているが、見解や経緯を公開するのは異例だ。側近は「いろいろな情報が飛び交う中で、こちらの考えを示す必要があると考えた」と明かしている。

龍谷大法学部の瀬畑源(はじめ)准教授(日本現代史)の話 「水掛け論になってしまう反論よりも発信強化の方が効果的だ。HPを充実させても実際に見にきてもらうにはSNSを活用するほかない。ネガティブな反応があったとしても、5年10年というスパンで粘り強く発信を続けて理解者を増やしていく努力が必要だ」

(橋本昌宗)

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