任期満了に伴う4月9日投開票の大阪府知事、大阪市長のダブル選について、共産党が独自候補を擁立する方針を固めたことが6日、分かった。柳利昭府委員長が明らかにした。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致への反対姿勢を明確にする方針で、月内にも候補者を発表する。
平成31年の前回選挙で共産は地域政党「大阪維新の会」の掲げる大阪都構想に反対するため、自民党の推薦候補を自主支援した。共産は「力を合わせたいが、カジノ反対の姿勢を自民が示す状況にはない」(柳府委員長)として、今回は独自候補を擁立する方針。維新の対抗勢力が分散する可能性がある。
ダブル選を巡っては、大阪維新が府知事選に現職の吉村洋文氏(47)、大阪市長選には府議の横山英幸氏(41)の擁立を決定。自民も擁立を模索している。