NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の第66話が6日、放送され、ヒロインの父、岩倉浩太(高橋克典)が急死した。その直後に流れた第15週「決断の時」(第67~71話)の予告も波乱が予想される内容で、視聴者から大きな反響が寄せられた。
大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、町工場で生まれた主人公、舞(福原遥)が空を飛ぶ夢に向かう物語。第14週「父の背中」(第64~66話)では、リーマンショックの影響で経営難に陥った舞の実家の工場「IWAKURA」が、社長の浩太のもと、社員一丸となって、立て直しに奮闘する様子が描かれた。
この日はその最終日で、大量発注が見込まれるネジの試作品が合格し、浩太は納期に間に合わせるため、本注文が入る前に見切り発車で量産を開始。しかし、発注元が設計を見直すことになり、IWAKURAは大量に作ったネジの在庫を抱えることになってしまった。浩太は、誰もいなくなった工場で、従業員とともに歩んできた歴史を振り返り、工場がなくなったら、これまでのノウハウ、機械、職人すべてが散り散りになってしまうと悔しがった。そんな父の姿に心を動かされた舞は、涙をこぼしながら、母、めぐみ(永作博美)がしてきたように、浩太と工場を支えたいという思いを強くした。その直後、浩太が心臓発作で倒れ病院に救急搬送されたが、手術の甲斐もなく帰らぬ人となった。