きょう4日は、多くの企業で仕事始め。今年はいつにもまして先行きを見通しづらく、仕事で難しい判断を迫られる人が増えるかもしれない。何かよすがになるものは…と本棚をさらってみた
▶道に迷ったときは、立ち止まっても、さまよい歩いてもいけない、と知の巨人、デカルトの『方法序説』にある。「絶えず同じ方角へとできるだけ真直(まっす)ぐに歩くべきである~少なくともどこかにたどり着く」。そういえば、アントニオ猪木さんがプロレスを引退する際、「迷わず行けよ 行けば分かるさ」とファンを鼓舞していた
▶そして、すっきりした頭で決断するにはプライベートの充実が必要だ。「人間はひとりひとりがそれぞれじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられる」と教えてくれるのは、ミヒャエル・エンデ氏の児童文学『モモ』。しっかり自分の時間を持って、進む方角を見定めたい。