山形県鶴岡市で12月31日未明に発生した土砂崩れで、県警や消防、自衛隊は1日、行方不明の高齢夫婦の捜索を続けた。昨晩から断続的に雨が降る中、夜を徹して重機でがれきや土砂を撤去。二次災害の恐れから一時中断も検討された。
鶴岡市によると、同市西目斎藤の住宅などの裏山が崩れる土砂崩れが発生し、住宅2棟を含む約10棟の建物が巻き込まれた。倒壊した建物から住人の70代男性と60代女性が救助されたが、80代男性と70代の妻の高齢夫婦と連絡が取れておらず、約250人体制で捜索が続けられている。
一方、鶴岡市は31日朝から付近の8世帯22人に避難指示を出し、うち20人とは同日中に連絡が取れた。現場周辺の住民たちは、親戚の家や鶴岡市が用意した避難所代わりのホテルなどで年を越した。現場は土砂災害特別警戒区域と警戒区域に指定されていた。