衝撃の引退宣言から約8カ月。高木真備さん(28)は2021年12月28日、ガールズケイリンの最高峰レースである「ガールズグランプリ2021」で優勝。その年の賞金女王になり、MVPも受賞した。それからわずか4カ月、27歳の若さで「ガールズケイリンをやりきった、また新たにやりたいことも見つかった」と引退し、周囲の度肝を抜いた。そんな高木さんが現在の活動を語ってくれた。
――引退して車券も買えるようになった
「車券はガールズより男子のほうが買いやすい、ラインがあるから。最初はラインがわからずにガールズばっかり買ってたけど全然当たらない(笑)。走っているときはどうやったら自分が1着になれるかばかりを考えていたので2、3着によって配当が変わるなんて考えたこともなかったですからね。それで1着か2着固定の2車単―全の車券を買うように。それだと現役時代の考え方で予想ができますね。元選手だから車券も当たるでしょうって言われるけどそれはまったくないです」
――2022年10月にはガールズとして初めて日本名輪会入りした
「違反訓練での授業で『名輪会』とはっていうのがあったんですけど、男子で大きなレースをたくさん勝たないと入れないので私には縁のない、レジェンドたちが集まる団体があるんだな、と思ってました。そこにまさか、自分が入ることになるとは考えたこともなくて驚きました」
――名輪会は22年8月、法人化され、一般社団法人に生まれ変わった
「その時に規約も見直して、ガールズの入会規約もできて会長の井上(茂徳)さん、山口(健治)さんが熱心に勧誘してくださったんです。法人化して新しい名輪会になって私の動物保護活動も手伝いたいって言ってくださって。私も名輪会で何か力になれればと思っています」