第101回全国高校サッカー選手権大会1回戦(29日、東山2-1星稜、ゼットエーオリプリ)東山(京都)が危なげない試合運びで、星稜(石川)を下して、2大会連続で初戦を突破。2ゴールを決めたFW豊嶋蓮央(3年)は胸を張った。
「素直にうれしい。得点を取らないとサッカーは勝てないので、得点王を目指してこだわりたい」
前半21分、ペナルティーエリアの外で、ボールを奪うと、そのままエリア内に侵入し、左足で落ち着いてゴール右に流し込んで先制。1-0の後半17分には、DF石井亜錬(3年)の右からのクロスに180センチの長身を生かし、頭で合わせて、ネットを揺らした。
W杯カタール大会で日の丸を背負った鎌田大地がOBの東山。前回大会で選手権初勝利を挙げ、勢いに乗り準々決勝まで進出も優勝した青森山田に敗れて8強。ピッチ上で敗戦を経験した選手が多く残り、悔しさを晴らす準備はできている。福重良一監督(51)は「初戦は内容より結果が大事。その点は良かったと思います」と選手をたたえた。