第101回全国高校サッカー選手権大会1回戦(29日、尚志3-0徳島市立、三ツ沢)尚志が難しい初戦を3得点で快勝した。0-0の前半11分、FW網代陽勇(ひゆう、2年)は、味方のシュートのこぼれ球を冷静に右足でゴールへ流し込んだ。
「緊張はちょっとありましたけど、3年生が出られないなか自分が出場させてもらっているので、やってやろうという気持ちの方が強かった」
さらに後半30分にも、ショートコーナーの流れからの混戦で、こぼれたボールを今度は右足ボレーで蹴り込み、この日2点目を奪う。さらに、同33分にはMF岡野楽央(らお、3年)の駄目押し弾をおぜん立て。2年生ながら初戦の緊張を感じさせない冷静なプレーで2ゴール1アシストの活躍を見せた。
目指すは、先輩のFW染野唯月(鹿島)超えだ。染野は第97回大会で、2年生ながら5得点で得点王に輝いた。「染野選手が2年生でハットトリックをしたり、5得点していたので、それを超えたい」と網代。ゴール前での落ち着きと同様に、報道陣の質問にも淡々と1つ1つ丁寧に答える2年生が大会の主役に躍り出る。